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いくえみ綾 かの人や月,三宅乱丈 ぶっせん感想


かの人や月(1)(2)
祖父母に父母、3兄妹に犬猫という家族構成な羽上家の孫達の恋愛話を描いた漫画という事でいいのかな。1~3話での同一時間上の話を視点となるキャラクターを入れ替える事で描くといういわばザッピング感覚的な話の作り方が面白かった。同じ場所で時を過ごしていてもそれぞれの思惑や物語は明後日の方向を向いていて、それでもやっぱり繋がっている家族ってえ~なぁ(メルヘン)と思ったり。

その後の話でもエピソードの主体は家族全体だったり、兄妹達の恋人(になりたい人)だったりしていて出発点だった3兄妹の所には戻ってこないんですけど、その事が作中世界の広がっていく様というのかな、もしくは作中世界で描かれていない所が次々と埋まっていく感覚が心地よいね。

普段は少年・青年漫画ばかり読んでいるので話の作り方や間合いのとり方などが一々新鮮でした。面白かったです。

ぶっせん(1)
今では入手は困難かなと思っていたのですが、幸運にも新刊で入手できました。冒頭からの三宅乱丈の絵や発想のセンス、間のとり方・構図の選択等には魅せられぱなしで。坊主たちの大真面目な駄目人間ぷりに終始口元が緩み、声を出して笑う事もしばしば。三宅乱丈の面白さを改めて認識させられました。
by zefiro01 | 2005-05-16 00:26 | コミック


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