今週号のサンデーではモンキーターンは次号掲載分で最終回との告知がありました。波多野がSCでも勝てる有力選手にまで上り詰めた以上、以前の波多野の大怪我の時のように何らかの形でリセットをかける場合をのぞけば、少年漫画的な成長と勝利の物語としては、洞口との決着以外に描くべき事が残ってないという状態になっていましたから終了自体には納得していますけど、現在のサンデーでは唯一楽しみにしている漫画だけに残念。競艇っという、興味のある人間以外にはあまり知られる事のないテーマを、少年雑誌誌上でで娯楽作品としてきちんと描いてみせたたという事は、後々まで評価される漫画だと思います。
ただ、今年一年のモンキーターンを振り返ると、春先に洞口が青島に捨てられて「プロペラプロペラプロペラ・・・波多野のせいか波多野のせいか・・・」(参考:
ダークたっくんのガイドライン@2Ch)などと相変わらずの駄目っぷりを発揮していたり、夏ごろには青島の告白を受けて波多野が「澄も青島もどちらも好き」などと悩んでしまい、案の定泥沼になった上に、何故か洞口が介入して「幼馴染の彼女を泣かせるのは許せん。制裁を加えてやる」とほざきながら
案の定返り討ちに会ったり、そのどさくさにまぎれて浜岡が初タイトルを獲ったりと、ネタ的には随分と楽しませてもらいましたけどね。
まともに考えれば迷走続きの一年で、人間ドラマ部分を描いて波多野や周囲の人間達を掘り下げて描いていきたいという河合先生の意思の様な物は感じはするんですけどね、多くの読者が感じていたように、作者の資質はその部分にはなかったという事だけがはっきりとした結果として出てしまったかな、という感じがします。