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週刊少年ジャンプ49号感想

アイシールド21
本物のアイシールド21の中の人が、日本にいて秋大会にも参加しているという水町の告白。ムサシの正体探しの時に感じた様な誰が元々のアイシールド21なのかという興味が沸きますね。既出のキャラクターなのか新たな登場人物なのかも判らないような(ムサシの時は既出の人物であるkとが明言されていた)ぼかし方がもどかしい。純粋に次週が気になります。
銀魂
どんなにも愚かで困難な事だと思われる現実を目の前にしても、自分の中にある譲れない物は決して曲げない人間達の姿を痛快に描いた3話シリーズになりましたね。少年漫画の中では繰り返し繰り返し語られるテーマで、ジャンプ本誌では今週のNARUTOもその様な話でした。
NARUTOとの違いは、未来ある少年の決意として語られるのに対して銀魂では、過去がそれ程詳細に語られていないとはいえ、これまでにも同様な事を多数経験し、時には意に沿わない事を行わなければならなかった事も会ったであろう銀時がそれを口にしている事。真っ直ぐに成長する少年の未来を予感させるNARUTOと、否が応でもその言葉の背景にある過去を想起させる銀魂の対比は両作品の作者が狙って同一テーマを扱ったものではないとはいえ面白い。銀時の過去は何時かは詳細に描いてほしいなと思わされますね。
それとは別に自分は今回の話はそれほど楽しめませんでした。空知氏の画力や構成力では、今回のようなシリアスなテーマのストーリーは支えられないなと改めて感じます。コマも詰め込むだけ詰め込んだという風で窮屈さを感じさせますし、間の表現が出来ていない所がかなり痛いかなと感じました。何時もの馬鹿をやりながら少しだけシリアスな事をいって結局はどたばたで終わる何時もの銀魂の方が自分は好きです。シリアスな話題は今よりももっと力をつけてからなら…というのが自分の希望です。
テニスの王子様
今週号の表紙を見た時には許斐氏が通常の連載の他にもうひとつ読みきりを描いたのかと思いましたが、表紙の左側にいる少年が普通に本編に丸々一話でずっぱりだったという新展開には驚きました。これが新連載の第一話でも全く違和感のない、天衣無縫な遠山金太郎の人となりを丸々一話を使って紹介している辺りにこのキャラクターに対しての許斐氏の力の入れようが見てとれます。ダブル主人公、もしくはそれに近いことをやっている漫画は他にもありますけど、スポーツ漫画に限れば陽一先生の太陽王子やシュートのキング伊東編など碌な物が思い浮かばない辺り、前二作品の作者同様にかなり控えめにいって物語を作る能力が大幅に欠如している許斐先生がこの新キャラクターをどう扱っていくのか不安な気持ちで一杯で、逆にテニスの王子様から目が放せなくなりそうです(笑)
退魔師ネネと黒影(読みきり:蔵人健吾)
「SANTA」の作者の読みきり。描きこみの量も画力もかの先の不幸な連載作品の頃と比べると大分向上していますね。少年ジャンプで連載を狙うとする為のハードルはクリアしているかなという印象を受けます。400年前の戦いで受けた呪いの影響で、不死を得た代わりに力の発現できなくなり、光の中では生きられなくなった二人の主人公が、呪いの主を倒す為に旅を続けているるという設定は、どうにも既視感が有りますが、時間を越えた出会いという設定を自分が好きなせいもあるのかもしれないけれど、最近の読みきりの中ではそれなりに楽しく読めました。作者の成長を感じさせる佳作。
いちご100%
刹那的な燃え的シチュエーションを読者に見せ続けるために、毎回のように不自然な展開が繰り返されるので逆に多少の事では驚きも何も感じなくなっていたのですけど、今回の話は馬鹿漫画的にはそこそこ面白かったかなと思う。特に小宮山の「なんかこのレバー気になるなーこれ下げねーと外に電気いかねーのかも」には笑った。確かにそんな常識の無いやつは自分の周囲にもいるけどさぁ、あまりにも無茶しすぎでしょう(笑)その後の展開も不自然すぎてナイス。普通に窓開けて外を見回すか声げれば解決するじゃないですか(笑)最後に東条と真中を抱き合わせるという状況を描くのに費やされた力業っぷりにある意味で感動。
武装錬金
「最悪のときはちゃんと自分で始末をつける」これまでの言動からは容易に予想できたカズキの覚悟を今回は自分自身の言葉として改めて宣言。強い意志と覚悟を持って、これからの自分を見舞う絶望的な状況へ向けての戦いに挑もうとするカズキの厳しい表情と言葉に燃える。斗貴子さんが喰らった風船爆弾の武装錬金の特性「身長を吹き飛ばす」は。斗貴子さんミニマム化させて新たな萌え読者を獲得しようとする狙いと和月自身がそれをやってみたかったからという趣味の問題が有るに違いないと邪推します。単行本コメントでこの件についてどんな言い訳をしてくるのかが楽しみだ(笑)

来週は「闇神コウー暗闇でドッキリー」の加地氏の読みきりが掲載。義経の生まれ変わりがサッカーをするという大河ドラマに便乗した企画。多分、軽快な動きとジャンプで敵陣を縦横無尽に動き回るというありふれた予測は悪い方向で裏切られるようなそんな気がする。今年の大河の影響か新撰組漫画(盛田先生の漫画は最早風前の灯火のようになってますが)や新撰組ネタは結構見かけましたけど、これからしばらくは義経ネタをそこかしこで見かけたりするんでしょうかね。それにしても月マガで「遮那王義経」を描いている沢田ひろふみの先見の明というか幸運っぷりは凄いですよね。あの漫画が開始された時は、義経がそっくりな他人と入れ替わるネタだけの漫画なら短期打ち切りだろうなぁと思っていたけれど今では連載が続いていますししかも結構読ませる漫画になっているというのも凄い(最早ジャンプの感想じゃない)
by zefiro01 | 2004-10-31 16:55 | WJ感想


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