ギャルゲー 想い出のかなた 有限会社地球防衛隊

ギャルゲーの製作関係者として広告宣伝レベルで表に名前が出るのは、1に声優でその次がキャラクターデザイナーであろうことは分析するまでもない実体験として理解されている事だと思います。

3番目は多分に企画かシナリオライター、もしくは企画兼任のシナリオライターなのでしょうが、この辺りになるとそれなりの有名人でない限りは前面に出してくる事はないと思います。例えば桝田省治だとか。

で、そういう前振りをして有限会社地球防衛隊の話をする訳ですが、知っている人は知っている通り、このゲームのパッケージに特筆大書して名前が記されているのは実相寺昭雄と小林誠。役割としては題字(!)とメカデザインというかなりクレイジーなものでした。小林誠は作中の主役機(これがまた微妙にZZガンダムを思わせる辺りが哀愁をさそうのですが・・・)のデザイン担当ですからまだ理解できなくもないですが実相寺昭雄は題字を担当しただけのはずです。かなり控えめにいって羊頭狗肉。実態はギャルゲーなのに一般ゲーとし売ろうと思った結果なんでしょうか?実際その他に名前で客を呼べる人間がいなかったのも確かなのですが、ギャルゲーとしてはかなりアナーキーというかチャレンジブルだった事だけは確かといえるでしょうか。

ゲーム内容はシナリオ主導型の育成ADV(+戦闘)
主人公は人型ロボットを運用する警備会社の社員として、それを操縦するパイロット候補の女性隊員たちを育成し、且つその彼女たちを会社の客寄せパンダとしてアイドルグループとしてとして売りだすというプロジェクトにも関らされることになります。。災害救助のような会社の本来の事業での成果に+してアイドル事業でどれだけ人気を稼げるかによって会社の収益が左右されて赤字を出してしまうとゲームオーバーといった塩梅です。

なんというか無茶な話ではありますが、設定だけならギャルゲーとしてはこれはこれでアリだと思いますよ。もちろん、それがうまく料理できていればなんですけど、誰もが予想できる通りうまくはいってないんですよねぇ。どの辺りがというと、「まぁ色々だ」と投げやりに(且つ本音として)答えたくなるのですが、自分が一番気になったのは、育成数値の上下によって引き起こされる事で得られる結果がプレイヤーにとって非常に見えづらいものになっている事。

育成効果を体感できない育成ゲームは正直言って辛いんですよね。途中であからさまに他の女の子よりも能力の高い娘が途中加入したりするのですが、その娘を使ってみても、これまで育ててきた能力の低い娘といったい何が違うの?といった具合で非常に困った記憶がよみがえります。ついでにいうと、能力だけで言えば育成対象ではない男性社員の方が断然高く、ロボットのパイロットを男性社員で固めてもなんの問題もなくゲームが進むというのもちょっと面白かったりで、一言で言うと「おおらか」なゲームなんだなぁ、と思ったりもします。

おおらかついでといえば、このゲーム、開始直後に主人公が会社の各部署を案内されるのですが、その時に会社の地上部分地下部分の断面MAPが登場しそこに各部署の位置が表示されるので、「これは移動選択型ADVに違いない(例えばサクラ大戦のフリー移動パートのような)」と思わせておいて、それ以降会社の断面MAPが一切登場せずに、ADV画面での選択肢による移動のみで事を済ますようなフェイント技を披露してくれたこともとても想い出深かったです。まさか、画面一杯に表示されるパラメータ数値と睨めっこしながら女の子達の育成スケジュールを組んで指示するのがメインのゲームだったとは。あれには本当に騙されました(笑)

ギャルゲーとしてはね、個別イベントすくねぇだとかイベント絵が手抜きだよなぁとか、そろそろパートボイスは微妙だよなぁ、とか、まぁ不満はあるのですが、警備会社の中間管理職的な主人公のポジションの人間として雑務と金勘定、それから救助現場の指揮にも奔走させられたり、産業スパイへの対応(確かそんな話があった・・・筈。記憶違いかも)だったりと色々な事にかけずり回されたりするのは割と面白かったですよ。ただ、その見せ方が今一でしたし、なにより育成パートがかったるいのがかなり致命的なんでね。そして、何度やっても、大々的に名前の登場するやっぱり実相寺昭雄と小林誠の存在は一体なんだというのか・・・という根本的な疑問にどうしても立ち返ってしまうのでした。
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by zefiro01 | 2007-09-20 07:27 | ゲーム


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