エロゲー 想い出の彼方「うそモテ うそんこモテモテーション」

お前がいうな!って話なんですが、加点方式にしろ減点方式にしろ、点数でゲームを評価するのっ
て無理があるよなぁと思う今日この頃です。

だってねぇ、自分は「うそモテ」は大好きだけれど、これを他人に紹介する際にさ、例えばCGだ音楽だシステムの挙動だ音声だ、なんて項目別にあげつらっていったらこのゲームの褒めるべきところって一体なによ?って話になるわけで。いや、ゲームは面白いよ!といおうにも「でも他は最低なんでしょう?」と返されてしまってはどうしようもない訳で。うん、実際にかなり最低だったと思う。ほんとに。

へっぽこすぎるサウンドに加えて冬至としては絶滅危惧種に近いパートボイス、で音質は劣悪、バグは標準装備、ぬりえとしか思えないないようなパッケージ絵には、ふつう一番いい絵をパッケージ絵に使うのでは?という常識を疑わせるほどの強烈さで、こんなサイトを運営しているくせに、実はエロゲ絵師毎の見分けがあまりできずない自分にとっては「これはなんか違う、というか変!」と思わせるのには十分すぎる出来栄えでした。まぁ、逆にパッケージ絵があまりにも酷かったからこそ購入したというのもまた事実なんですが。凡庸である事よりは孤高である事の方がずっといい・・・事もあるかもしれない。ちなみに発売直後だった筈なのに新品が4000円台でうられていたてしかも一品限りだったという怪しさ炸裂っぷりにも購買意欲をそそられたんですよね。

見かけが見かけなら内容もインパクト勝負。ゲーム冒頭部分で道端にハンカチが落ちている事を発見した主人公。それを拾おうとするとどこからか視線が・・・と思ったところで、電信柱の陰に潜んでいるものの体の半分以上がみえてしまっているヒロインが物凄い勢いでこちらを睨み付けているイベントCG!落ちていたハンカチは主人公に拾わせて自分のものにしてしまおうというヒロインが仕掛けた罠だったのだ!そしてそんなヒロインの押しに負けてしまい結局ゲットされてしまう主人公。エピローグは「まぁ出会いはあれだったけれど今は幸せだからまぁ、いいか」となぜかちょっといい話風の締め。正味30分くらかない。正直いってこれにはやられた。こういうのってアリなんだと思ったもん。

そしてこのゲームが語られるときには必ずかたれているであろうメインヒロインの一人幼馴染。いわゆる地味系って奴ですが、幼馴染が地味となると大抵の場合内気で大人しいタイプが¥か、造りは悪くないけれど微妙に所帯っぽい言動や垢抜けしないので地味に見えるタイプ、もしくはさっぱり系殆ど網羅できる気がするのですが、このゲームの幼馴染は重度のマニア体質、それもお笑いに!そして笑いに関しては自分にも他人にも厳しく、主人公はつねに駄目だしされる立場、デートのようなものは演芸場(確か)!新しすぎてついていけません(笑)が、やっぱりヒロインは定型的な萌えキャラでなければならないという暗黙の了解がいかにゲームの縛りになっているのか、という事が逆説的によくわかる仕掛けですね・・・ってそういう話でもないか。

えーと、残り二人は和み系帰国子女と数年後のツンデレブームを先取りしたかのような金持ちで傲慢なお嬢様。こいつらも割と極端な所もあるのですがおさななじみのインパクトには流石に食われていた感は強いかなぁ、

で、「うそモテ」好きが唯一の心の拠り所としていた肝心のストーリー。「嘘しかつけなくなる代わりに女性からもてる」ようになった主人公が、その状況をラッキーと思うか、苦難だと思うのかというお話。なんとはなしにですが「昔、男ありけり・・・」なんて書き出しで今昔物語あたりにこっそりのっていたとしても不思議ではないような「**だけど**」という形の典型的ですね。

別な言い方をすれば、本命以外にはモテる(本命には「嫌い」というメッセージしかいえない)状況はありなのか無しなのかという話でもあります。状況を受け入れた場合は、いわゆるひとつのハーレム状態、モテ体質を利用して好きなだけ喰らえぃ!といった感じで、(すきでもない相手なので)口では甘い言葉を吐きまくる三主人公の表と裏のギャップと、主人公の口車にあっさりと乗せられるヒロインの駄目さ加減を楽しむ、という感じになりますね。

状況を受け入れられない場合は、嫌われるような言葉しか発する事しか出来ないのに、好きだという事をどうやってわかって貰えるのかと主人公が苦心する話になります。こちらの話では嫌われても失敗しても本命ゲットのために最後まで歯を食いしばって立ち上がる主人公、といった結構スポ根的なノリ。苦心惨憺の末の結末は「もう、ゴールしてもいいよね」→昇天→爆笑、という感じではなく、周回遅れにされたランナーの最後の維持の走り、だとか12回の時点で大差の判定負けを喫しているボクサーの捨て身の反撃に何故か好意的な声援を送ってしまうような感情にも似た、駄目な試合で駄目な選手を応援する駄目な俺という駄目の三重奏がある種のカタルシスとなって、妙な達成感みたいなものを感じさせないでもかったです。

意味のない仮定だけれど普通に、出来がよいゲームでの普通の萌え絵で描かれた普通のヒロインを口説くゲームだったら多分そういった風には思わなかっただろうな、と思います。
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by zefiro01 | 2007-02-19 07:57 | ゲーム


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