ITMedia「パソコン通信」とは何だったのか」の記事感想

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0502/21/news012.html
NIFTY-SERVEが来年でサービスを終了させるそうですね。NIFTYという単語に懐かしさを覚えたのでちょっとだけ思い出話でも書いてみます。

商用BBSでは誹謗中傷は禁止されているため、フォーラム内で直接ヒドいことを言われることはない。その代わり、よってたかって理路整然と長文の説教を食らう。
双方の意見が相容れない場合は喧嘩も起こるわけだが、文章を綴るしかやり返す方法がない特殊な社会では、先にキレたほうが負けである。うかつに仲裁に入ると、今度はやり合っている当事者全員を相手に論を展開する必要がある。いずれにしろ、完全に相手を論破したときのみ、事態が収拾する。

従ってNIFTY-Serveのような商用BBSには、優れた論客が多かった。単に理屈っぽいだけでは、コンセンサスは得られない。いかに観客に自分の論を読ませ、納得させるか。適度にフックする単語をちりばめつつ、軟硬自在に態度を使い分け、しかも論旨を外さないばかりか、思いがけない結論に着地してみせるテクニックが必要なのである。

自分はパソコン通信をはじめて約半年ほどになる95年春先から1年程NIFTYに加入していましたが、それ以外は2001年の春先まで草の根BBSの場でパソコン通信を楽しんでいました。上に引用したくだりは、当時草の根BBSの世界に慣れた自分がNIFTY内での会員同士のやり取りで感じていた印象そのままで懐かしさを感じますね。やたらと長文が目に付き且つ、基本的には丁寧な口調でのやり取りが連続するのですけど、そこに論客同士の迂闊な発言は出来ないという微妙な緊張感とその裏腹にある連帯感みたいなものは感じました。場所にもよるのでしょうけど、一見さんが書き込むには敷居はそれなりに高かったかなという印象はあります。

ただ「理論整然と」の部分はちょっと美化が入っているかなという感じで、慇懃無礼な書きこみや相手に対して突っ込みをいれているだけの書き込みも結構見かけたかな。あちらこちらで毎日喧嘩・論戦が発生していましたし、外から受ける印象とは別にNIFTY内は意外と殺伐としているなとも感じてました。ただ、そういう印象が今でも残っているのは、当時はそういうネット上の論戦が新鮮で良く眺めにいってたという、自分自身の興味の持ちようにも小さくない原因は有ったな、と今になっては反省しています。

そんなこんなで、小規模の草の根BBSでまったりしている方が性に合ってるのかなと感じたのと、この理由が一番大きかったんですけど、「優秀な巡回ツール」の存在を知らなかった為に通信費が結構馬鹿に出来ない額に(2~3万円台。当時の初心者なら一度は通った道・・・だと思いたい)なった事もあり、一年程度でNIFTYから退会しました。フォーラムでは殆どROM専で某PATIOでこそこそしていたくらいの事しかしていませんでしたしね。NIFTYではソフトやCGのDLも多分EmTerm((パソコン通信ソフト。シェアウェア。))関連くらいしかやっていないと思います。

その後の事は良く判りませんけど、95年~96年位から本格化したパソコン通信からインターネットへというの流れが有った中で、NIFTYが今まで生き残ってきた事には良くも今まで・・・といった類の感慨を覚えないでもないです。自分の知っている範囲でいうなら、NIFTYのような商用BBSと対になる存在であった草の根BBSは98年辺りから急速に過疎化が進んで(新規加入者がばったりと止まったのが一番大きい)、2001年を迎えたものはほんの僅かな上に、生き残ったものでもコミュニティとしては死に体状態のものが殆どでしたし。

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by zefiro01 | 2005-02-26 00:40 | ゲーム


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