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週刊少年ジャンプ12号感想

魔人探偵脳噛ネウロ(新連載:松井優征)
昨年夏に掲載された読みきりから連載に昇格された漫画ですね。過剰表現と独特なデザインセンス、妙なパースに妙なポーズといった個性的表現、それから稚拙なトリックとその謎解きという特徴良くも悪くも変わらないですね。

この作風だとはったり漫画やキャラクター漫画のような平易な内容やトンデモを期待されるようなジャンルなら兎も角(例えばテニスの王子様)、読者に対してのサプライズや知的興奮を与える続けることを有る程度期待されてしまう推理漫画の連載は作者・読者の両者にとって幸福な事ではないような気がします。

第1話のような質の謎解きが続けば、最良のケースでも駄目さ加減を楽しむネタ漫画にしかならないんじゃないかな。探偵という肩書きはさくっと忘れて違う方向を模索した方が良い気はしますが・・・。

ユート
内容については主人公周りの背景説明が主でわざわざ書くような事はないですけど、雄斗と高月少年のはじめての出会いのシーンのやりとりが妙に微笑ましくってちょっと和みました。この辺りは絵柄のおかげかな。

この漫画で気になるのは、東京ではスピードスケートを滑る環境がないという問題がどう解決されるのかという点です。あまりにも弱いからだとか、新設された部活であるとか何らかの理由があって主人公(達)が練習場を確保できない状態から始まるスポーツ漫画は結構多いですけど、大抵の場合は、自作したり、実力を認められて練習場が提供されたり、練習場を掛けた勝負に勝ったり、どこかの空きスペースや既存施設の空き時間を利用する事で問題が解決されるケースが殆どです。ただ、この漫画の場合は先に挙げた方法はどれも使えませんよね。先ずスピードスケートを滑ることが出来るリンク自体がないと話にならない訳ですが、それは東京近郊には無いと明言されてしまっている訳ですし。自作は勿論論外。殆ど知られていない穴場のスピードスケートが滑れるスケート場が実は有った!などと言われても施設の規模を考えれば無理があり過ぎですしね。ユートの実力を知った親切な人が、冬季だけ遠隔地(長野とか)のリンクで練習出来るように手配してくれるといったパターンか、何らかの形でフィギュアやホッケー用のリンクで滑れるように交渉してそこで我慢するのか・・・今後どう展開するのかな?

態々スラップからノーマルに履き替えてユートに勝負を挑んだ高月少年が、「だったら俺もユートと同じく練習する環境の無い東京にいくぜ!」とばかりに東京にやってきて、雪の降らない街で二人の少年の戦いはどこまでも続いてゆく・・・といったエンディングで打ち切られたりなんかしたらある意味で感動しますが。

アイシールド21
セナが目の前でターンする事で相手を抜いていくというのは結構やってますけど、これがDBGと組み合わさる事で新しいテクニックに昇華するというのは意外な展開。水町に追いつかれたのも意外,とサプライズの二連続が熱い。セナは瞬間でしか最大スピードは出ないですし、追いつかれる直前は多少流して走っているっぽいように見えますけど、それでも追いついた水町は偉い。

残り二秒でタイムアウト。ここでTDが決まればバスケ用語でいうブザービーター状態ですなぁ。

漫画とは関係ないですがNumberの622号での「スポーツ漫画、ちびっこヒーロー大集合!」の記事中にプロフィールや能力値のレーダーチャート(スピード:5、ルックス:4インテリジェンス:2、スタミナ・テクニック・ハートは1)と架空インタビュー記事付でセナが取り上げられています。ライターのアイシールド21評は「アメフトを知らない人でも楽しめる、ポップでファンキーな娯楽作」という流石「グッドなビートで超今風」なメインライターを抱えるNumberらしい微妙なものですが(笑)他に取り上げられているのはドカベンの殿馬&里中、宮城リョータ、三橋廉、幹本要等。

DEATH NOTE
次週のバレ読んでしまったんですけど、これを読んでしまうと今週の感想を描く事がとてつもなく不毛な事にように思えて書けません。♪運命なんて信じない~と思わずデス・バラードの歌詞を思い出してしまうくらいにショックです。

武装錬金
善でも悪でも貫き通した(略)・・・といっている割にはあっさりとカズキ抹殺を断念したブラボーにはどう反応して良いか分かりません。確かに行動は兎も角、内心ではブラボーはカズキを殺す事はブラボーの真意では無かったというのは有りますけど、そこであっさり引き下がるくらいなら最初からカズキや斗貴子さんを信頼してやれよと思う(最初に闘った時に止めを刺したことを確認せずにに海に捨てた事自体がおかしいのだが)そもそも対ヴィクター戦の切り札と呼ばれていた男がヴィクター化もしていないカズキに自慢のSSを打ち破られてしまうというのは正直どうなんでしょうか・・・今回で自分の中ではブラボーの株は暴落したかな、という感じです。ブラボーは結構好きなキャラクターだけに辛いものがあります。

未確認少年ゲドー
最終回ということで疾走しすぎな展開の中にエロスとヴァイオレンスと脱力をこれでもかとぶち込んできましたね。清清し¥させ漂う打ち切られっぷりにはある意味ではプロの仕事を感じます。

時々説教臭が鼻に付いたことと武闘大会編を除いては、一話の中でのネタの話しを組み立てる漫画的な上手さや程よい脱力さ加減が結構好きな漫画でした。和み漫画というのかな、橋休め的に温い体温の状態でも読める漫画と言うのは雑誌トータルとして見れば二・三作くらいは必要なんじゃないかな、と思うんですけどね。
by zefiro01 | 2005-02-25 16:46 | WJ感想


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