THE SIMPLE2000 Vol.67 THE 推理 そして誰もいなくなった~ 感想

THE SIMPLE2000 Vol.67 THE 推理 そして誰もいなくなった
PS2 発売元:D3 PUBLISHE 発売日:11/11 定価:2100円
評価:★☆(五段階評価)
D3パブリッシャーの廉価ブランドSIMPLEシリーズで初代PSの頃から密かに続いている「推理」シリーズの最新作にして(一応の)シリーズ完結編が「THE 推理 ~そして誰もいなくなった~」です。今回は、PSで発売されたシリーズ第一作「THE 推理 ~IT 探偵18の事件簿~」が同梱されているというかなり太っ腹なおまけつき。但しPS版そのままのようで、二作目から追加された音声を新たに収録してるとかPS2用にグラフィックを描きなおす等の改良部分は特には見られません。残念。

「推理」と名乗ってはいるけれど、肝心の推理の部分では、特にインターフェイスの部分が良好とはいえず、推理パートに入っての、捜査に必要な証拠写真が妙に小さいため、何処にポイントが在るのかわかり辛く、結局は手当たり次第にカーソルを動かして適当な場所をクリックする羽目になる事や、操作で集めた情報の参照も任意では行えず、バックログが閲覧不可というのは致命的でうっかりテキストを読み進めてしまうと資料不足の状態で推理に挑まなければならないという意地の悪い仕様は致命的に近い欠陥部分。プレイヤーが提示された謎に対して考察を行って答えを出すという推理ゲームの本来の姿とは別のゲーム性が発生していたりするのは笑うに笑えない。とはいっても、このゲームは推理のミスによるペナルティは一切ないという有る意味で開きなおった仕様なので、例え正解が分からなくてもコマンドを総当りすれば何時かは正解にめぐり合えたりします。作り手側もその事を意識しているのか、どうせ総当りすればとけるんだからとばかりに、単純に知識がないと答えようがない謎賭けを平気で行ってきますしね。それ、推理じゃなくてクイズだろ!と思うような場面も幾つか散見されますがそれはご愛嬌、というかゲームバランスの調整の具合が投げやりだなぁと思うところはありますね。

ストーリ部分ですけど、このゲームにはプレイヤーの探偵事務所の所長が、事務所にに持ちこまれた事件を知力と知識、そしてコマンド総当りを駆使して解決していくという形の一話完結式のショートコントみたいな軽いのりの15分程度で終了するような小品が全部で20話収録されています。どんな国際的陰謀から殺人事件から埋蔵金のありかからなにまで、大抵は当事者の二言三言の証言と二枚程度の事件写真のみを頼りにして決着させてしまうような、壮大さも深さも欠片もない安っぽいストーリですけど、短い時間で気分転換と遊ぶと割り切る分にはそれはそれで悪くはないかなとは思いますし、主人公やお嬢、擬人(ネットワーク上に存在する人間同様の人格と思考・感情表現を有する人工知能のようなもの)の賢作やジニー達が醸し出すゆるい会話やゆるい雰囲気などは、キャラクターゲーム、雰囲気ゲーム的な楽しみ方を許容できるのであれば十分にアリといえるだろう。要するに、推理ゲームとしては問題が多すぎるが、キャラクターに惹かれるものがあるならプレイしてみるのもアリという具合で、やっぱりそれは好き物向けというか、一般的にいって駄目なゲームな事は確かなんだけど、自分はヴァージニアが一話しか出て来なかった痛恨事を除けば上に書いたような意味合いでは結構好き。
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by zefiro01 | 2004-11-24 23:13 | ゲーム


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